株式会社福岡リアルティ
丸野麻美さん(人事) 38歳
![]()
経営に近い人事へ。福岡で始めた新しい挑戦。
![]()
総合電機メーカーで人事として長年キャリアを積み、幅広い人事業務を経験してきた丸野麻美さん。大企業ならではのスケールの大きな仕事にやりがいを感じる一方で、経営や現場との距離を感じ、「本当にやるべきことに向き合えているのか」と考えるようになったという。
そんな中、下の子どもの小学校入学を前に、夫婦ともにゆかりのある福岡への移住を決意。リージョナルキャリア福岡からの紹介で、人事を経営課題として、トップ主導で取り組む株式会社福岡リアルティと出会う。
現在は人事業務全般を担いながら、組織づくりやエンゲージメント向上に取り組む丸野さんに、転職の経緯や仕事のやりがい、家族との福岡での暮らしについて聞いた。
※本記事の内容は、2026年8月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで53日間
転職前
- 業種
- 総合電機メーカー
- 職種
- 人事、HRBP
- 業務内容
- 工場の人事勤労業務。本社人事での人員リソース管理業務、人事企画・運用業務など。HRBPとして、組織開発、多様性推進、働き方改革、人員リソース管理など。
転職後
- 業種
- 不動産・金融
- 職種
- 人事
- 業務内容
- 人事業務全般(戦略人事、制度企画・運用、労務、採用、エンゲージメントほか)
経営との距離が近く、人事を会社の成長に直結するテーマとして動かせる環境。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
社員のエンゲージメント向上に向けた組織開発や人事制度の企画・運用から労務・採用・評価査定、人事異動といった細かな実務まで、人事業務全般を幅広く担当しています。
その中でも特に注力しているのが社員のエンゲージメントを高めるための各種施策です。これは私の入社前から動いていたテーマで、現社長の小原が就任して以来、経営戦略と密接に結びつく課題として、トップが早くから必要性を認識して取り組みを始めていました。
その取り組みをさらに加速させていこうというタイミングで私も参画しました。
入社前のご経歴を教えてください。
前職は総合電機メーカーで、入社以来ずっと人事一筋でキャリアを歩んできました。複数の拠点や役割をローテーションする形で4~5カ所を経験しています。
最初は半導体工場での人事担当からスタートし、その後はコーポレート部門でグループ全体の人員計画やリソース管理に携わりました。
続いてグループのIT・デジタル系事業会社へ異動し、HRBP(ヒューマンリソースビジネスパートナー)としての仕事を経験。その後は再びコーポレート部門に戻り、役員人事や経営幹部候補の人材育成などを担当していました。
転職のきっかけは?
きっかけは大きく二つあります。一つは、キャリアそのものを変えたいという想いです。
グループのデジタル事業会社でHRBPを担当していた時、経営幹部とも現場ともコミュニケーションを取りながら、主体的に人事施策を推進することに大きなやりがいを感じていましたが、コーポレート部門ではグループの規模が大きい分どうしても現場との距離が遠くなります。
大企業ならではのスケールの大きな人事に携わる機会を得た一方で、「グループ全体最適の観点で進める人事施策が、一部の事業戦略とフィットしないのではないか」と思うこともあり、自分自身がその施策に納得しきれないまま、忙しく走り続ける状態に難しさを感じていました。
だからこそ、より事業や経営と近いところで、やるべきことにもっとシンプルに向き合うことができる環境で働きたいという気持ちが強くなっていきました。
もう一つは、生活の拠点を福岡に移したいという想いでした。私の地元は熊本、夫は下関の出身で、二人とも大学時代を福岡で過ごしています。
もともと「地元で子育てを」と明確に決めていたわけではないのですが、「キャリアを変えたい」「いつかは戻ってきたい」という想いがあり、下の子が小学校に入学する2026年4月を区切りに、移住を決めました。
転職活動はどのように進めましたか?
最初はスカウトサービスや大手転職支援会社への登録から始めました。転職コンサルタントとオンラインでお話しした際には、「とにかく数を受け、興味があるところには片っ端から応募してください」というアドバイスをもらいました。
初めての転職活動で、福岡の企業をあまり知らなかったこともあり、「まずは数を当たってみよう」と活動を開始。その結果、面接の機会は多くいただけたのですが、当時はまだ在職中で仕事も忙しく、毎日のように面接が入る状況で次第に疲弊していきました。
コンサルタントとのコミュニケーションも最初のアドバイスだけで、「これで本当に自分のやりたいことを探せるのだろうか」「もう少し自分自身に向き合って、いい出会いをしたい」という想いが強くなりました。
「この転職活動の進め方は違うな」と、実際にやってみて分かったんです。そんなときに見つけたのがリージョナルキャリア福岡でした。
今の会社に決めたポイントは?
経営トップが人事領域を経営課題として位置づけ主導している点と、経営トップとの距離が近く、率直な議論をしながら会社の成長に関与できる点です。「社長が今まさに実現したいことに、自分のこれまでのキャリアを活かせるのではないか」と感じ、自分の志向と強くマッチしました。
「コンパクトな組織で働きたい」という軸で、転職活動中はベンチャー系の企業も受けたのですが、私自身は大企業の、どちらかというと保守的な風土の中で育ってきた人間です。
福岡リアルティはコンパクトな組織でありながら、堅実に事業を営んでいる。変革が求められるところには、自分自身が変えられる手応えがあり、意思決定のスピード感も速い。そのバランスが私の求めていたところにフィットすると感じました。
貢献を実感できる組織。家族との時間も取り戻せた福岡での日々。
転職していかがですか?
想定していたとおりの職場でした。目に見える成果はまだですが、社長や上司が課題に感じていることを議論する場に、しっかり参画できている実感があります。
前職でローテーションを重ね、人事のさまざまな領域に携わってきた経験から、勘どころを掴める場面も多く、これまでの経験が活きていると感じています。
転職して良かったと思うことは?
一番は組織への貢献を実感しやすい体制だということです。当社は少人数の組織で、福岡・九州を拠点に物件取得から運用までを一貫して手掛けています。だからこそ、大きな組織の一部ではなく、「自分の行動次第で、この会社の成長に貢献できる」という感覚がある。
当社では求める人物像として「圧倒的な当事者意識」「挑戦を面白がる」「健全な謙虚さ」の三つを掲げていますが、まさしく自身が当事者として参画している手応えを得られる環境があります。経営トップも上司も、日々のコミュニケーションや仕事の進め方を通じて、それを実感できる環境を意識的に作ってくれています。
今は資産規模の拡大を通じ、会社として一段ジャンプアップしていこうというフェーズでもあり、その実現に人事の立場からどのように貢献できるかを考えることに、やりがいを感じます。
困っていることや課題はありますか?
これは自分自身をフィットさせていく必要があると思っているのですが、仕事の進め方の違いがあります。
前職では、規模の大きな組織を円滑に動かすため、制度や仕組みを緻密に整えることは重要な視点でした。多くの人に会社の意思が正しく理解され、職場が安定的に運営できるよう仕組み化することに大きな比重があったと思います。
今は仕組み化も重要ですが、それ以上に多様なバックグラウンドを持つ社員に理解してもらうために個別カスタマイズで丁寧に進めていくことが求められています。
つい「まず仕組みをきれいに整えたい」という気持ちが出てくるのですが、そこにとらわれるとコンパクトな組織のスピード感に追いつけなくなる。苦労というより、しっかり意識して取り組むべき自身の課題だと感じています。
生活面の変化はありましたか?
総合的にとても満足しています。何より大きいのは通勤時間で、前職では片道1時間半かかっていたのが今は30分ほどになりました。
前職では8時半始業で、朝一に会議があると準備の必要もあるので6時半には家を出ていたんです。子どもも夫もまだ寝ている中、音を立てないように支度をして出ていくことになるので、朝に家族と会話できないのが当たり前になっていました。
今は朝ごはんを家族と一緒に食べて「いってらっしゃい」と子どもたちを送り出し、夫とも「今日はこんな予定だよ」と話してから出かけられる。多少帰りが遅くなっても夕食を一緒に食べながら、その日あったことを家族で会話する時間を楽しめています。
子育ての環境も大きく変わりました。以前は子ども同士を遊ばせるにも親同士での調整が必要で、仕事が忙しい時期は十分に関われず我慢をさせてしまうことも少なくありませんでした。
それが今は、周囲ともお互いに気兼ねなく助け合える環境になり、子どもに経験させてあげたかった伸び伸びとした日常を過ごせています。「本当に良かったね」と、夫とも毎日のように話しているんですよ。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
東京にいたからこそ得られたものも、確かにたくさんありました。ただ、自分自身の人生をどうしたいかと考えたときに、ここで働くことで得られるものはすごく多いと感じています。
私は住む場所も仕事も同時に変えたので、周囲からは「私にはできない」という反応もありました。でも実際に飛び込んでみると、得られたものは本当にたくさんあった。だからUターンや転職を考えている方は、ぜひ一歩踏み出してみてほしいです。
そしてもう一つ。私は最初に大手の転職支援会社に登録していましたが、リージョナルキャリア福岡に相談してからは、まるっきり違う体験でした。私自身をしっかりと理解してくれた上で、求めている条件にフィットする求人を探し、その企業に対して私を提案してくれる。
私は福岡リアルティという会社の存在も知らなかったので、リージョナルキャリア福岡に相談していなければ出会えていなかったかもしれません。
コミュニケーションの質も頻度も、サポートしていただいた内容も含めて、本当に大きく違いました。感謝しかありません。だからこそ、自分に合った伴走者と出会えるかどうかも、転職活動ではとても大切だと感じています。